あなたの未来を守るライフスタイル情報誌乳酸菌PRESS2018
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「予防歯科」名医を訪ねる

「歯科予防メンテナンスの価値・必要性を考える」

板橋区やまねセンター歯科 理事長 山根 延仁氏 インタビュー

湖池屋は、これまで「乳酸菌PRESS」を通じて、予防・メンテナンスの必要性についてお伝えしてきましたが、「時間」や「費用」などが障壁となり、なかなか本格的に取り組めない方も多いのではないでしょうか。そんなテーマを考えるにあたって、患者さんとの具体的な事例について、やまねセンター歯科 理事長の山根 延仁氏にお話を伺いました。

歯科医院での定期的なメンテナンスは、患者さまと医師との相互理解が大切
湖池屋さんの「乳酸菌LS1」は、私たち歯科医師と同じように”お客さまのお口を健康にする”という考え方が一致していたので、取り扱っています。乳酸菌LS1はお口の健康に関わることの強力なパートナーですね。安心して患者さまにおすすめしています。

先日、私の医院に「いまから診てもらいたい」と初診の方がいらっしゃいました。時刻は18:30すぎ。当院の受付は18:30までなので、受付スタッフに代わって直接私が患者さまのご要望をお伺いしました。「歯のクリーニングをしてほしい。仕事があるので、18:30以降でないと時間が取れなくて…。」会社で働いていると、こういった方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?そこで私は、「将来、自分の歯を保つためのクリーニングなのか、今週末に控えている結婚式や面接など、大切なイベントに備えての一時的なクリーニングなのか、どちらですか?」とお伺いしました。医師として患者さまから正確な情報を頂き、本質を捉えた上で適切に診療を行う必要があるからです。


その患者さまは「将来に向けて自分の歯を大切にしたいからクリーニングしたい」ということでしたので、私は「だったら、一回のクリーニングだけではなく、継続して取り組む必要があります。口腔内の状態を検査して、ご家庭での歯の磨き方の指導まで、歯を守るためにしっかり時間をとるべきですよ。」とお勧めしました。その患者さまには、私のご説明した主旨をご理解いただけたようで、その日は予約だけ取ってお帰りになりました。



やまねセンター歯科スタッフの皆様。温かい笑顔で患者様を迎えられています。

私たちは、何十年と自分の歯を保つために適切な医療を提供していますので、歯科医院での検査やメンテナンスの時間は、非常に価値のあるものだと捉えています。予約を取っていただいたからには、将来長きに渡って患者さまのお口の健康を保てるよう、責任を持って取り組みたいので、われわれは患者さまが「何をしたいのか」という本質を知っておきたいんです。それに対して、適切な診療やアドバイスをすることが患者さまにとっても良いことだと思うんです。そういった意味でも、継続して歯のメンテナンスを行っていくためには、私たち歯科医師と患者さまとが、お互いに「メンテナンスすること」の意味や価値を相互理解しておくことが一番大切なのではないでしょうか。

取材 湖池屋 佐久間 崚

profile

歯科医師 山根 延仁

1998年:日本大学歯学部 卒業
卒業後、同大歯学部補綴学教室総義歯綴学講座を受講
東京都豊島区の歯科医院に勤務、約5年間院長を勤める
2007年:やまねデンタルクリニック開院
2012年:やまねセンター歯科開院
2017年:アメリカ歯周病学会会員